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“半導体”関連事業への挑戦

皆さん、こんにちは。ツガワの駒田です。
日本全国、こんなに桜の開花を待ちわびた年はあったでしょうか?昨年の開花が物凄く早かったことや、この冬は暖冬ということもあって、今年もまた昨年並みに開花が早いのでは?と誰もが思っていたことと思います。
桜の開花をこれほどまで気にし、気に留める日本人の繊細な国民性、私は嫌いではありません。
今現在、花粉が猛威を振るう東北の開花はいつに?毎年思うことですが、この季節になると、横浜(本社のある)と東北(工場のある)の二度に渡って花粉に晒されるという辛さがある一方で、桜を二度観ることが出来る楽しさもあり、一年で最もドキドキ、ウキウキ、ワクワクする時であります。
 
この時期、見ていてドキドキ、ウキウキ、ワクワクするのは桜だけではありません。学校では新入生、会社では新入社員の皆さんを見ていると自分の若かりし日を思い出し、新入生でも新入社員でもないのに何故かドキドキ、ウキウキ、ワクワクして参ります。もう殆ど記憶にはありませんが・・・自分自身のことを振り返ってみても、小学校、中学校、高校、大学に入学した時のことを思い出します。更には、大学卒業後に単身アメリカに渡った時のことも懐かしく思い起します。そんな中で、それぞれの時期における学校への入学の際一番心躍る瞬間は、新しい友達に出会う瞬間であります。自分もその子たちのことを全く知らないし、その子たちも自分のことを全然知らないというシチュエーションは、今振り返って考えてみても本当にエキサイティングな場面であります。
私の記憶の中で最も印象深かったのは、アメリカの大学に入った際に、アメリカ人だけでなく世界中から集まった沢山の人たちと接した時であります。自分のことや相手のことを知る知らないというレベルではなく、そもそもこの人は何人(人種)?から始まり、それぞれの母国語は何語?この人たちとはいったい何語で話せば良いのか?・・・といったところで、当時の英語はカタコトであり、ましてや相手の母国や母国語など全く分からない状況。当時の記憶を少しだけ辿ってみると、確か、あの時は何も分からないものだから、何故か?ひたすらニコニコ笑っていた様な・・・。
このアメリカでの経験もさることながら、それぞれの時期における学校への入学時に心せねばならなかったことは、自分が如何に良い人間であるかというPRと、いろいろな人と親しくなりたいという期待や希望、願いでありました。その際、もう一つやった重要なこと・・・そうそう、これが一番大事だった様な気が致します。それは、相手のことを知ろう知ろうと一生懸命だったこと。自分のPRや願いより、恐らく相手を知ることの方が遥かに大事だった様な記憶があらためて脳裏を過ります。
今週末から来週にかけて、多くの企業で入社式があります。ツガワは3月29日に入社式があり、今年は19名の新入社員を迎えました。私も、そして皆さんも、学校にしろ会社にしろ、新しい環境で初めて会う人たちに接した時のことを今一度思い出してみて下さい。何だか、そこにコミュニケーションの原点がありそうです。これを機にし、我々(先輩)もまた自分がどういう人間なのか?相手を知る努力をしているだろうか?ということをあらためて考えてみるのも良いかもしれません。
 
さて、当社は5月決算なので年度末まであと少しですが・・・凡その企業は、3月末に年度末を迎えました。入社式だけでなく、異動や人事、組織変更などもこの時期多くあります。また、入念に練り上げられた新年度計画が実行に移されて参ります。
世界を見渡すと・・・様々な地域で戦争や紛争が絶えず、国の命運を左右する重要な選挙も多くの国で行われております。振り返って日本はというと・・・政治も企業もまた様々な問題でバタバタしております。また、世界共通問題(課題)に目を向けてみると・・・環境問題、格差社会や貧困問題など問題や課題が山積みでありますし、発展途上国では人口増加が進む一方、先進国の急激な高齢化や人手不足が深刻化している状況であります。次に、経済面に目を向けると・・・様々な業種業界はあれども、ここしばらくは“半導体”の動向が鍵になりそうです。
ご存知の通り、“半導体”は産業の米と言われて久しく、産業の中核を担う物であります。高度経済成長期、日本が世界屈指の経済大国であった時代の産業の米は“鉄鋼”でありました。日本は、車を中心に“鉄鋼”関連事業を伸ばし、経済大国への道を突っ走ってきたのです。ただ、その後つまずきが・・・。日本経済の低迷の一つは、“鉄鋼”に続く産業の米である“半導体”で大敗してしまったこと。ここ(半導体)で勝たねば、日本経済の再生は無いということで・・・今、日本は、“半導体”を取り巻く材料や製造装置で世界のトップを快走中。そして、それに加えて今度は、各国と連携し、“半導体”そのものでも優位に立とうとしております。
話を戻し、多くの企業(いや殆どの企業)が“半導体”をキーワードにして新年度の経営計画や事業計画を立てているはず。当社においても、“半導体”関連事業に経営資源を今後より多く投入する予定でおります。当社の“半導体”関連事業における戦略を簡単に以下に。
 
先ずは、世界的に極めて競争力が高いとされる半導体材料と半導体製造装置関連でビジネスチャンスを更に創出していくこと。次に、半導体が、どの様にして様々な業種業界で機能的に使われるかを調査すること。この二つが大事。何れにせよ、今年2024年から、静かに、そして確実に“半導体”が主役となり、様々な観点から時代が大きく動きはじめます。そして、その動きが2032年までは続くという見方が業界関連の意見として大勢を占めております。正に、ツガワ30年の計の前半戦である10年の計と時期的にピタリと一致する流れ。ただ、この“半導体”関連事業は、世界情勢に大きく左右する特性を持っており、良い方向にも悪い方向にもブレて参ります。そこは、ある程度慎重にならねばなりません。我々の投資計画や事業計画も柔軟性をもって毎日の様にアップデートする必要があると思っております。
私の見立てでは、この行ったり来たりがここ暫くは続くと思いますが・・・5月末、全社に10年の計を発表するまでには腹を決めるつもりです。また、適時、大型投資を慎重且つ大胆に進めて参ります。
ツガワの未来に向けた取り組みにどうぞご期待下さい。


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