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ツガワ3つのパーパス

皆さん、こんにちは。ツガワの駒田です。
私的なことでも、勉強でも、ボランティアでも、仕事でも・・・この人生における全てのコトには、必ず明確な目的があって然るべきです。時として、目的は他人に押し付けられることもありますが、おおよその事は自らが思い掲げるものであります。ただ、日本は特にだと思うのですが・・・幼少の頃から社会に出るその時まで親や他人(友人・知人・先輩など)、学校(先生など)からの影響を強く受けて・・・

目的とは、自らが強い思いを持って心に抱き、大いなるモチベーションを持ってその達成を期し高らかに掲げるはずのものであるはずが、なかなかそうはなっていないのが現状だと思うのです。私自らの失敗談を申せば・・・筋金入りの勉強嫌いであった私は、幼き頃より勉強が大大大嫌いで、いつも親や先生から逃げ回っており、目的(良い学校に入学するといった)など持つどころの話ではなく、兎に角如何にしたら勉強から逃れることが出来るかを常に考えている始末でした。
ようやく、そのダメダメ人間から脱却したのが・・・大学時代、そして米国に留学したあたりからだったと記憶しております。天敵であった勉強の呪縛があった頃、単純に思っていたことは・・・
 
『自分の人生において勉強することに何の意義があるのか?』
 
という疑問。つまり、目的が全く分からなかったのです。この様な話をすると、だいたい定番で出て来る勉強をする目的めいたものがこうです。
 
『良い学校に入り、良い企業に勤めて、安定した生活を手に入れる。』
 
その為に勉強が大事なんだと・・・勉強を一生懸命やらねばならない目的はこれに尽きるとまで言われていた様な。そんな学生時代を過ごす中で、大学受験や大学時代、米国留学の際に少しだけ目的意識が変わってきたのは、こんな感情が芽生えたからです。それは・・・
 
『自分の人生をより良いものにしたい。世の中に役立つ人間になりたい。その為により広く大きな世界を見てみたい。世界中の人たちに会ってみたい。』
 
大学時代の私の生活は、この感情を爆発させるが如くのものでありました。日本中を旅し、たくさんの人と会い、数々の貴重な経験をしました。また、YMCAで子どもやシニアの方々に水泳を教えたり、海外でボランティア活動をしたりと、ここでもまたとても大切な体験をさせて頂きました。極めつけは、大学3年、4年と・・・何と、某大企業の嘱託社員になり、最先端のITや通信システムについてボリューム満点な社会勉強をさせて貰ったこと。大学という教育の場を何と心得るのか!!と、今の世であれば大いに批判される様な経験だったかもしれません。ただ、幼い頃、人一倍希薄であった目的意識が徐々に醸成され、学業を終える頃には、誰よりも目的意識が強い人間になっておりました。
これは、大学時代、留学時代を通しての遊学?時代に良い経験をさせて頂いたお蔭であったと今となれば思っているところです。で、まだまだ人生半ばでありますが、社会に出てからの時間の方が大分長くなった現在、目的意識について思うことがあります。それは、遊学?時代の後半に強く感じた気持ちを久し振りに振り返ってみたごくごく最近のことであります。
 
一つ目は、大学時代にYMCAのボランティア活動で発展途上国を訪れた際に感じた・・・『持つ者が持たざる者の為に何が出来るのか?』ということ。つまり、貧しい人々の為に、富める国の我々がやらねばならないことを真剣に考えたのです。
 
二つ目は、アナログ通信からデジタル通信に変わる端境期に、通信システム関連の仕事をしていた体験から・・・『新しい技術により、人々の生活を如何に便利にすることが出来るか?』ということ。つまり、技術が人々の生活を便利で豊かにする必要性を学んだのです。
 
三つ目は、留学時代に世界中の友人から様々な刺激を貰った経験を通して知ったこと・・・『それぞれの国がそれぞれの歴史を持ち、その歴史や現在に至るその国の事情を理解せねばならない。』ということ。つまり、自国(日本)の歴史や事情だけを世界に押し付けることはナンセンスであり、世界各国との相互理解の大切さを身に染みて体験したのであります。
 
ものの本や、一般論、誰もが納得する考え方として・・・また、私もここ最近もっともらしく語っている考え方に、
 
『他人のために何ができるか?どこまでできるか?』
 
というものがあります。また、松下幸之助氏(パナソニック創業者)の“水道哲学”や、稲盛和夫氏(京セラ創業者)の“利他の精神”なども同意であります。ただ、この様なことはその他の座学なども手伝って頭ではわかってはいるものの、なかなかその本質に手が届いていないことにいつも悶々とした思いでおりました。恐らく、多くの皆さんもそうなのでは?つまり、そんなことはわかっているが・・・いざとなると、自己本位がギラギラと幅を利かせてしまう葛藤。そんなことが頭の中をぐるぐる回る中、目的意識についてあらためて考える中・・・ある人のある言葉を目にしたのです。それは、地元岩手の大恩人である故瀬戸内寂聴先生のお言葉であります。
 
『相手の立場に立ってモノを考えれば、人間は他者のためにどんなことでもできるのです。』
 
『お子さんに「何のために生きるの?」と聞かれたら、「誰かを幸せにするために生きるのよ」と答えてあげて下さい。』
 
正に至言であります。頭の中が一気にクリアになった感があります。遊学?時代に薄っすらと感じていたことにも結びついたのです。私の勝手な主観でありますが・・・瀬戸内寂聴先生のこれらの言葉こそが、世界中の万民が持たねばならない、人生を生きる上で最も大切な究極の目的意識なのかもしれません。
 
さて、冒頭から様々な局面での目的や目的意識について縷々述べて参りましたが・・・では一体、ツガワの目的、目的意識、存在意義は何なのか?このことを改めて下記に。
 
☆ツガワ3つのパーパス
 
1.真に世の中に役立つモノ・コトづくり
他にない、世界初の、見たことも聞いたこともないサステナブルなモノ・コトづくりへ挑戦します。
 
2.地球に寄与するリーディングカンパニーとなる
人と地球に優しいサステナブル経営を志向し、 環境、教育、ボランティア活動等を積極的に行って参ります。
 
3.モノ・コトづくりを通して日本再生に貢献する
日本のモノコトづくりを支え、変え、牽引すると共に、地元地域のモノ・コトづくり再生に取り組んで参ります。
 
つまり、これらのことを敢えて一言集約するならばこうなります。
 
『モノ・コトづくりを通して、日本、世界、地球に貢献する。』
 
もっと簡潔簡単に言うなら・・・
 
『○○のために何ができるか?経営』
 
ということになるのかもしれません。
 
この“ツガワ3つのパーパス”を全社員がしっかりと心に刻み、モチベーション高く取り組んで参ります。

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