“パラレル大作戦”
はじめに、この度発生しました令和8年熊本地震により被害に遭われた全ての皆様に、心よりお見舞い申し上げます。また、今なお救命救助活動にご尽力されている皆様に敬意を表するとともに、被災された皆様が平穏な生活に一日でも早く戻れますことを心よりお祈り申し上げます。
私自身、7月27日から九州(長崎)入りし、28日は佐賀県方面のお客様回りをしている矢先の出来事でありました。地震のあった瞬間(午後4時27分)、私は車中にいたということと、佐賀県周辺の震度が3程度であったということで、最初は事の重大さと深刻さが理解できておりませんでした。震源地の熊本県といえば、お客様やパートナー企業様も多く、地震の全貌が明らかになるにつれ、これはただ事でないということを認識。また、最も被害が大きいと考えられる八代市や宇城市については、その甚大なる被害を鑑みて・・・翌日29日午前中までに大量の義援物資を集め、午後には当社佐世保工場から社用車にて往復5時間かけて悪路の中を両市へ輸送。連日の酷暑もあり被災地の状況は日に日に厳しさを増す中、宇城市はもとより八代市などへの継続支援を今後とも続けて参ります。
更には、多くのお客様やパートナー企業様からの緊急要請に対して、ツガワグループは、あらゆる可能性を探り、ありとあらゆる知恵を絞り、受注激増への対応と同時平行で取り組んで参ります。6月から始まった“パラレル大作戦(同時平行)”は、形を変えて、今、正に我々ツガワグループの真の力を確かめている様です。
今後、令和8年熊本地震による影響が・・・お客様、マーケット、日本経済にどの様な形で出てくるかは今の段階では分かりません。ただ、危機管理やSCMに対する考え方を変え、具体的施策が各所で思案され実行されてくるものと思われます。東日本大震災の時もありましたが・・・その大きな一つはリスク分散であります。熊本を中心とした、半導体関連事業を中心としたサプライチェーンの考え方が変わります。この点については、図らずもツガワグループが1年前から各お客様にご提案している、九州(長崎/佐世保)と東北(岩手/北上・花巻・二戸)でのハイブリッド生産が、最大限お客様の安心度と満足度、そして期待度にお応えする有効な手段の一つになりそうです。
しかしながら、先ほどもお話ししました様に・・・ただでさえ(地震前でも)、受注激増により生産状況が逼迫している中、またその状況が拡大する中にあって、更には各お客様の安心、満足、期待にお応えするという大義名分はあっても・・・現実はそう簡単ではありません。恐らく、7月28日以前よりも更に、生産能力、管理能力、検査能力、品質保証能力、出荷梱包能力の増強が必要になってくることでしょう。果たして、その様な事は可能なのでしょうか?仕事があるのは嬉しいのだが、最早、それらあらゆる能力に限界がきているのでは?しかしながら・・・私は、今以上、これまで想定してきた以上の生産能力、管理能力、検査能力、品質保証能力、出荷梱包能力の増強は十分可能であると思っております。それどころか、2053年までの“ツガワ30年の計”、22世紀までの“ミッション22”を、より真剣に、より本格的に取り組むための重要な引き金になったと考えております。そう、受注激増は“ピンチの中にこそチャンスあり”・・・そのチャンスを与えてくれたことに、うなだれるのではなく、大いに歓迎する事態と捉えております。
今年に入ってからこれまで何度となく・・・2026年(2026年度)は、リセットしてブレイクスルーする60年に一度の大変重要な年(年度)であると各所でお話しして参りました。今年後半に入り、それが一つ一つ大きな壁となり、我々の前に分かり易い形で立ちはだかって参りました。様々な観点から、今年は九州発で日本は動いていきそうです。ただ、この動きは九州発ではありますが、いずれ日本全国的な動きになって参ります。
昨年の6月1日に、縁あって佐世保工場を設立したツガワグループは、幸運にもその動きをリアルタイムでこの1年間肌で感じてきたのです。そして、令和8年熊本地震で九州のみならず、日本全国が震撼し、危機感を覚え、その対応を待ったなしで迫られる事態になったのです。他に先行し、1年前からリアルタイムで感じ、苦労し(特に佐世保工場の皆さん)、限界を超える対応をしてきた我々が・・・これよりまた更なる挑戦をし、やるべきことを“経営の5本柱”に沿って以下完結に。
【経営の5本柱】
人 年内に100人、年度内に200人(合計200人)人材確保
物 5拠点工場+1物流センターを上期中に立ち上げる
金 居ぬき賃貸工場により、初期投資を1/3以下に
情報 DX投資を促進(8月キックオフ)
戦略 “ミッション22”+10年BPローリング
尚、これと同時平行して調達統括部が中心となり、日本全国でパートナー企業を格段に増やすプランも走っております。8月3日から、あらゆる重要重大プランを同時平行で本格的にスタートさせます。“パラレル大作戦”がいよいよ本格始動となります。
さて、今日は最後に、これからしばらくのキーワードである“パラレル大作戦”の持つ意味と意義を簡単にご説明して終わります。
その前提には、下記、ツガワグループの確固たる使命があります。
それは・・・
ツガワグループは、
『社会課題を未来価値に変える未来価値創造企業』
にならねばならない
ツガワグループは、
『日本のモノづくりを支え、変え、牽引する会社になる』
ことを実現させねばならない
ツガワグループは、
『日本のモノづくりの重要な一部における最後の牙城である』
という認識を強く持たねばならない。
それでは、“パラレル大作戦”の意義と意味を以下に。
【意義と意味】
1.全社のクオリティを極限まで上げる
品質はもとより、人間(性)のクオリティが非常に重要
2.絶対やり切る覚悟を持つ
覚悟は・・・危機感、責任感、使命感が融合したものから生成される
3.社内生産能力の延々向上
旗艦工場、拠点工場、サテライト工場を日本全国に配備
4.社外生産能力の延々向上
P企業との全く新しいネットワーク構築(シャドー調達本部が機能)
5.人材確保
ツガワグループ独自の他種多少な雇用体系構築により大幅人員増
6.技術者300人体制(全社員の30%以上が技術者)
企画、開発、設計、生産技術の増強を前倒しで図る
