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ツガワの原価改革

皆さん、こんにちは。ツガワの駒田です。世界的なインフレ潮流に、残念ながら日本の中小モノづくり業界はまだまだ乗れておりません。それどころか、今もって“モノづくりデフレ”が蔓延っている様な状況にあります。インフレ率を上回る賃金上昇?大いに結構でありますが、大手(特に輸出関連企業)はまだしも、我々中小モノづくり会社は全くのノーアイディアであります。重要なことは、ウクライナ戦争に端を発した世界的なコストブッシュ型のインフレから、いつ?どの様な形で日本の中小モノづくり会社が本格的なインフレの波に乗り替えることが出来るかが重要なところ。つまり、お客様(大手メーカー)から見ると、中小モノづくりから要求のある変動費(材料等)などのコストプッシュ型価格改定にはそこそこ応じるものの、賃金上昇分(インフレ率を上回る)の価格交渉にはなかなかすんなりと応じてくれる状況にはないということであります。では、少し視点を変えて、“経済状況”、“為替”、“賃金”という切り口で過去から現在を眺めてみましょう。
 
1953年 当社創業
 
1983年 プラザ合意 “為替”は1ドル235円→150円へ
 
1993年 私が入社した年 バブル崩壊
 
※1953年~1983年の30年間は・・・“経済状況”=インフレ、 “為替”=円安、“賃金”=上昇といった、比較的景気の良い状況でありました。
 
2008年 リーマンショック “為替”は1ドル100円を切る
 
2011年 東日本大震災 “為替”は1ドル75円(史上最高値)
 
2020年~ コロナ禍
 
2023年 現在 “為替”は1ドル=147円で円高基調
 
※1993年~2023年の30年間は・・・“経済状況”=デフレ、 “為替”=円高、“賃金”=停滞といった、俗に失われた30年と言れている。
 では、これからの日本はどうなっていくのか?よく、日本経済は30年周期で破壊と繁栄を繰り返すと言われております。その法則からすると2023年からの30年間が繁栄の時となります。“経済状況”=インフレ、“為替”=円安、“賃金”=上昇というのが私の、いや有識者の今後の見立てであろうかと思うのです。ただ、そこで、そんな最中であるからこそ重要になってくることがあると私は思っております。それは、日本のモノづくり業界、特に、中小モノづくり会社の使命と言ったら良いでしょうか。この使命が大事になって参ります。
 
ここで、少し視野を広げ、モノづくりをグローバルに見てみましょう。
 
ドイツはどうでしょうか?・・・実は、エネルギー高で苦境に立っている
 
韓国や中国はどうでしょうか?・・・非常に景気が悪い状況
 
アメリカ・・・最早、モノづくりの地力が無くなっているという。
 
インド・・・まだまだ、技術的には世界に追いつけていない状況
 
となると、否が応でも期待されるのが日本のモノづくり会社(特に、中小モノづくり会社)であります。ただ、その日本においては・・・モノづくりデフレが未だ蔓延る状況、人材難、事業承継難、資金繰り悪化等々、厳しい状況にあります。ただ、先にご案内しました通り、これからの30年間、日本は繁栄期に入って参ります。モノづくりの世界状況を鑑みると、日本はまだまだやれるはず、やらねばならない使命があります。では、間も無く吹いて来るであろうフォローの風を更に大きなものにすべく何をやらねばならないか?その使命とは?それは・・・・・
 
『品質』と『原価改革』であると私は思います。特に、インフレの中でこそ、原価改革や改善を地道に且つ積極的に取り組むことにより、モノづくり日本が繁栄してきた歴史を振り返らねばなりません。更に言えば、原価改革と労働生産性向上をモノづくり最大のテーマと位置づけて考え、行動していく必要があります。ツガワは、これら取り組みに余念なく、既に3年前から“原価改革プロジェクト”を立ち上げて鋭意取り組んでいる最中です。また、品質を全てに優先して考え行動する企業文化も完全構築しているところ。ツガワの原価改革にどうぞご期待下さい。また、一度お試し下さい。

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