ツガワの存在意義とは?
皆さん、こんにちは。ツガワの駒田です。
今、日本は・・・経済、政治、自然、国防、エネルギーなど、あらゆる局面でジワジワと危機が迫りつつある様な気がします。今年、フランスのパリではオリンピック、パラリンピックが開催されました。日本人選手もこれまで最も活躍した大会でもありました。ただ、今回のオリンピックに限らずですが、以前から何となく感じていた違和感が、今まだ私の胸の中でもやもやしております。オリンピックに限らず、世界では年がら年中平和や、人類の幸せや安全につながる様な催しが開催されております。
戦争や争いの無い世界をつくろう!
自然環境を守ろう!
差別や不平等を無くそう!貧困を無くそう!
などなど、それはそれはこれでもかというくらいに・・・。
しかしながら、その催しが終わってみるとどうでしょうか?・・・・・。
あっと言う間に過酷な現実に引き戻されます。
平和?いやいや、まだまだ戦争で苦しんでいる人がたくさんいるでしょう。
貧困?未だに約8億人の人々が極度の貧しさの中におります。
差別や不平等?格差社会は、逆に世界中で勢いを増すばかりです。
環境?地球温暖化対策はどこにいってしまったのか?
環境においては、今回の台風10号の迷走する超大型台風を見ても地球がどんどん痛んでいることを実感します。
そんな中・・・私は、ウルグアイ第40代大統領で“世界でもっとも貧しい大統領”と呼ばれるホセ・ムヒカ氏が2012年に開催された国連の“持続可能な開発会議(Rio+20)”でのスピーチの一節をここ最近常に心に刻んで諸々なことを考えております。以下、一部抜粋。
『・・・私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか。グローバリゼーションが私たちをコントロールしているのはないでしょうか。この様な残酷な競争で成り立つ消費主義社会で、「みんなで世界を良くしていこう」といった共存共栄な議論はできるのでしょうか。どこまでが仲間で、どこからがライバルなのですか。この様なことを言うのは、このイベントの重要性を批判するためではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は、環境危機ではありません。政治的な危機問題なのです。現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。・・・・・』
世界にはたくさんの危機があります。が、その最大のものは政治的な危機であるとホセ・ムヒカ氏は断言されております。その点からすると、今年は世界の半分の国や地域のトップが選ばれる選挙イヤーであります。選挙で選ばれたトップの面々がどの様な政治をするかを注目せねばなりません。また、あらゆる危機に対する準備をせねばなりません。出来ることならば・・・我々日本人、日本が世界的な数々の危機を回避し、より良い世界(人々の幸せに寄与する)をつくるためのリーダーシップを発揮したいところであります。いや、そうあらねばならないのだと思います。
日本より遥かに小さな国の、“世界でもっとも貧しい大統領”が世界に発信したこの力強い言葉をムダにしてはなりません。ホセ・ムヒカ氏は、日本人に対してこんなことを言っております。
『いちばん好きなのは菊の花だよ。花の栽培は日本人に教わったんだ。私が生まれ育った地区に日本人が住んでいたんだ。日本から来た移民で、園芸農家だった。私は農園を手伝いながら花の栽培を教わった。道具の使い方やら、剪定の仕方なんかをいろいろ学んだよ。日本人はとてもいい人たちで、しかも大変な働き者だった。今、うちのそばに農業学校をつくっているんだが、いずれそこで花の栽培も教えたいと思っている。アジア(日本に代表される)の知恵をもっと学ぶべきなんだ。アジアでは、年齢を重ねた人を社会の財産にしている。アジアの人たちは、経験豊かな賢者の話に耳をかたむけ、新しい時代に知識を引き継いでいると思うよ。』
危機に対する備えは勿論最大限の力をもってせねばなりません。ただ、世界が日本人や日本に期待していることに関しても、しっかりと考えていかねばならないと思うのです。ツガワに置き換えて具体的に考えますと、以下の様な感じになるのでは?と、私は考えております。
私は、ツガワの“Purpose(ツガワの存在意義)”を一部見直しつつ、この様に考えております。
【3つのパーパス】
1.真に世の中に役立つモノ・コトづくりをする
2.地球に寄与するリーディングカンパニーとなる
3.モノ・コトづくりを通して日本再生に貢献する
【4つ目のパーパス(検討課題)】
4.日本と世界の平和と幸せに寄与する
具体的には、モノ・コトづくりで人々(日本や世界)の生命と財産を守る。特に、世界的な争いの種となるエネルギー、食料、国防+防災という観点になる。それらの分野でツガワの力を発揮する必要があるのではないか?
つまり、我々ツガワは・・・“モノ・コトづくり”業界、“地元地域”、そして日本や日本人の為に大いに存在感を発揮せねばならないと思うのです。小さな小さな力ではありますが、その様な使命感を持ってこれからも取り組んで参ります。
さて、そんな貴重な気づきを与えてくれるホセ・ムヒカ氏に関する書籍などを読み進めていくと、自然と頭の中に出てくる言葉があります。
ホセ・ムヒカ氏の以下の様な教えを受けて・・・・・
『ビジネスが人生でもっとも大事なものだと思うなら、私は何も言うことはない。私が最も大事だと思うのは、命と幸せなんだ。だって、奇跡なんだよ、生きているということは。何より価値があり、短く、二度と戻ってこない。だから、この世にいる間にできるだけ幸せに暮らすことを心がけるべきなんだ。』
自然と頭の中に出てきたのは、当社の経営理念であった。
『全社員の平和と安定の実現』
ホセ・ムヒカ氏の言葉と当社の経営理念を念頭にして、
最後に私の“思い”を・・・・・。
私には、ツガワを
『世界一“人”を大切にする会社にしたい』
(自分のことよりも、自分以外の人を)
『夢をカタチにし、その夢を未来につないでいく会社にしたい』
(自分の夢よりも、自分以外の人に夢を持たせてあげられる)
という“思い”があります。
確かに、他社同様に当社もまた……経営における“P(哲学)”、“P(目的)”、“M(使命)”、“V(展望)”、“V(価値)”などを高らかと掲げている。ただ、一番大切にしたいことは、上記二つの“思い”。勿論、具体的な物心両面の幸せの追求も必要。その為に、ツガワは、以下の三つを今後も追求して参ります。
⭐︎年五回の賞与支給(1Q、上期、3Q、下期、決算賞与)
⭐︎年率10%の賃金アップ
⭐︎個々人のキャリアやスキルを高める為の全力サポート