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ツガワブログ

最大の危機感を持って未来に挑むツガワ

皆さん、こんにちは。ツガワの駒田です。
今回の自民党総裁選は、色々な意味で非常に良い勉強になったと私は思っております。今回の争点や大きなポイントは、日本が果たして“失われた三十数年”から脱却出来るか否かであったと思います。
また、“(今回の自民党総裁選が)非常に良い勉強になった”という意味は、その長い選挙運動期間とSNSなどのお蔭で、老若男女問わず選挙(政治)に少しばかり興味を持つことができたという点にあります。この流れは、東京都知事選の石丸伸二旋風に端を発して出来てきたものの様に思えます。日本人もまだまだ捨てたものではない様です。私も、この選挙運動期間で相当量の情報を得、この間に頭の中がこれまでなかったほど政治について様々な考えが巡り巡っておりました。
しかしながら、終わったらノーサイド。ここは一つ大人になって、批判や悲観に終始せず前向きにいかねばなりません。私自身、この結果(私のみならず合点がいかない人も多かったはず)を受けて多少はグズグズと引き摺ると思いきや・・・以外にスッキリ、サッパリしております。何とも不思議な感覚です。そして、その瞬間から強烈な危機感と共に、やるべき事がハッキリと見えてきたのです。恐らく、日本は、“失われた三十数年”から脱却できるどころか、それが“四十年”となり“五十年”・・・延々と続いていくことになるでしょう。このままでは。(あくまでも私見です)ただ、私はそれが悪いことだとは全く思っておりません。何故ならば、ピンチが大きければ大きいほどチャンスもそれに比例して大きなものになるからであります。正に、この、これからの最大最強のピンチは、待ちに待った千載一遇のチャンスになると私は確信しております。何を強がり言っているのか!と、思われる方もいるかと思います。確かに、今の段階でこの千載一遇のチャンスをガッチリと掴む明確なる方法はまだ思い浮かんでおりません。しかしながら、自民党新総裁が決まった瞬間のスッキリサッパリ感や、やるべき事がハッキリ見えた感が程なくこの明確なる方法を私に与えてくれそうな予感が何となくするのです。
選挙期間に論戦された日本の政治的テーマについても、一旦置いておくこととして・・・最も大事なことは、経済が今後どうなっていくかということ。“経済成長”を各候補者が連呼しておりましたが、経済を成長させるか衰退させるかは我々経済人に任せて欲しいというのが私の意見。我々に任せてくれと大見得を切ったものの、さてさて何をどの様に進めていくかが重要。そのポイントは・・・現実、事実をしっかりと凝視し、最悪の未来を想定した中で最大の危機感を持ってその対処法を一刻も早く考え始めることであります。では、その最悪の未来の想定を以下に。
それは、『円高株安』への警戒であります。また、それが引き金になり、これまでの“失われた三十数年”に起こった思い出したくもないマイナス的なことが同じ様に、いや、これまでにも増して襲い掛かってくると私は思っております。
 
『円高株安』→『デフレスパイラルへ再突入』→『コストダウンの嵐』→『モノづくりの海外展開加速』→『賃金低迷アゲイン』
 
考えてみると、戦後、円安(固定的な)という追い風により、世界第二位の経済大国になった日本を苦しめたのが“円高”であります。
 
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1989年 日経平均株価が3万8915円という史上最高値をつける
            
1999年 171円台(単一通過として成立してからの最安値) 
 
2008年10月28日  日経平均株価 6994円90銭(最安値)
 
2011年10月31日  1ドル=75円32銭
 
※1989年から10年後に日経平均株価が五分の一以下に
※1999年から12年後に2倍以上の円高に
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2024年4月29日  34年ぶりに1ドル=160円台に
 
2024年7月11日  日経平均株価が始めて4万2000円台に  
 
※上記の法則から換算すると、10年後に日経平均株価が8000円台、1ドルが80円ぐらいになる可能性がある。(あくまでも私見)
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勿論、これらの数値は単なる予想でありますし・・・そうならないことを切に願うところでありますが・・・世界情勢も鑑みた中で、バブル崩壊(中国が危ない)や、世界大恐慌やリーマンショックに匹敵する様な金融危機が起こらないとも限らないことを考える必要があります。
 
では、この様なことが無いことを願い祈りつつも、万が一のことを想定して準備だけは万全にしておく必要があることから・・・ツガワは、“10年の計”に向けた2032年度の大いなる一旦のゴールに向けた準備をどの様に進めているかを簡単に以下に。
 
私は、“良いモノを速く安くつくる”ことに加え、“高付加価値ビジネスへの質的転換”を図らねばならないと考えております。そのヒントは?・・・私は日本のモノづくりの歴史と伝統の中にそのヒントがあると思っております。また、ツガワの名前の由来(ツガワのツの字は創業者生誕の地である富山県魚津市の津からで、ガワの字はツガワ創業の地である神奈川県川崎市の川)にある様に・・・常に地域(の発展)と共にあるというところにも大きなヒントがありそうです。
 
つまり、
 
☆日本のモノづくりの歴史と伝統への学びを新たに
 
☆地元地域への感謝と、共に発展するという意識の醸成を今一度
 
そして、その中から新たなる“良いモノを速く安く”や、“高付加価値への質的転換”を見出さねばなりません。しかも、一刻も早くであります。この早さ(速さ)も大きな付加価値となるでしょう。何故ならば、世界のスピードがここ最近とんでもないほど加速しているからです。
例えば・・・ツガワは日本一の板金会社!ODM/EMSメーカーとして日本有数の会社!とよく言われます。が、そんなことを自慢できるのは今日この日までと思っております。いや、既に世界からジワジワと遅れをとっている状況であるという危機を私は持っております。
世界を見、現実を見、マーケットを見、お客様を見、コンペチタ(ライバル)を見・・・もう一度一切合切見直さねばなりません。今直ぐ動かねば、これから先どんどん遅れをとっていきます。ただ、今なら十分間に合います。幸か不幸か、今回の自民党総裁選の結果を受け、スッキリサッパリと実にスムーズに切り替えることが出来ました。
では、最後に・・・間も無くやってくるであろう最大最強のピンチや、(経済的)最悪の状況になることを踏まえて、これからツガワが具体的に何をやるのかを簡単に以下に列記致します。
 
“10年の計”は、“失われた40年~50年~?”に続くかもしれない、日本にとって大変重要な時期と重なることをよくよく認識して・・・
 
【2032年度までにどの様な準備が必要か?】
1.人材確保
  700名(現在)→1000名(MIN)
   新たに300名以上の人材確保をする
 
2.社内生産能力拡大
  北上第二工場、二戸第二工場、九州工場、花巻第二工場+数か所?を新たに建設。
 
3.社外生産能力拡大
  少なくても、現状の2~3倍の優良パートナー企業の開拓が必要。
  ツガワと同等クラスの業務提携先確保の必要性あり
 
4.自動化・DX
  管理系、現場系、物流系の自動化は必須となる。特に、日本における管理系の自動化は世界から大きく遅れをとっている。
 
5.教育
  強い個(の力)あっての強い組織、会社である。全社的、全方位的な教育システムの再構築を図らねばならない。ES(社員満足度)を高めるためにも大いなる意志を持って取り組む。
 
 
最悪のシナリオを想定した中で躍進しようとするツガワを是非ご覧下さい。

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