2025年よりあらゆる可能性に挑むツガワ
ツガワの駒田です。皆さん、新年明けましておめでとうございます。
思い起こすと・・・昨年の年明け、元日の能登半島地震を受けて、緊急臨時総務会開催を指示したことを思い出します。出来る限りの現地情報収集をし、被災地支援の為に何が出来るかを考え、非常に早い段階での義援物資輸送を実現しました。総務メンバーの迅速な検討に加え、まだまだ余震が続く中で危険を顧みず義援物資輸送を実現してくれたグループ運輸会社岩手中央運輸運転手の皆さんには本当に頭が下がる思いでした。
運転手の皆さんから送られてくる写真・・・特に勇気を持って輸送してくれた運転手の方の焦燥しきった顔色であるにも関わらず、強い使命感と責任感漲る表情に思わず涙が出ました。東日本大震災での貴重な経験が生んだ、ツガワの心意気と実行力を社内外に見せつけた行動でありました。
緊急支援が一段落すると、だいたい落ち着いてしまい被災地を考える時間が少なくなるところ・・・こちらも、東日本大震災経験のあるツガワは違いました。今だ、世間一般的に、毎年やってくる震災のその日にさも思い出した様に目が向けられることに少し憤りを感じているところです。
そんなことで、ツガワは、この一年継続支援の要請を被災各市に確認をし続け、特に漆つながり(岩手は日本一の漆の産地)ということで、輪島塗復興支援をし続けて参りました。途中、総務メンバーが現地入りし、本当に困っていることは何か?必要なモノやコトは何なのか?ということを調査して参りました。これも、ツガワの現場主義の成せる業であります。また、遅れ馳せながらボランティア休暇規定なども整備し、個人ベースでも様々なボランティア活動に参加出来る様に致しました。
東日本大震災や能登半島地震などで得た経験や活動を更に強化すべく、現在力を入れて取り組んでいるサスティナブル経営のサスティナブルブランディングの一つに取り上げて検討を重ねております。ここで、簡単にツガワのサスティナブル経営をご案内させて頂きます。
【サスティナブルブランディングコンセプト】
~企業としての存在価値の体現および理念実践~
1.ものづくりスピリットを育み継承する
人間的に未来に継承したい美しい心
2.ものづくりスピリットを持つ「隣人」を助け合い相互に発展する
ものづくりフィールドの枠を飛び越え共生を図る開拓者精神
3.「人の命を救いたい」という根源的な勇気を育む
災害大国日本に生きる人間として必要な精神と行動力
ついでに、未完成ではありますが・・・ツガワオリジナル設定のマテリアリティを以下に。
【ツガワオリジナル設定のマテリアリティ】
1.事業を通じた社会的課題の解決
1)受託開発&板金加工(祖業の発展)
→持続可能性を追及したブランドとしてリニューアル
2)サスティナブルブランドとしての物流サービス事業を立ち上げ
→緊急時における総合物流ソリューション提案を実現する「緊急SOS対応物流サービス」立ち上げ
3)「地域創生サスティナブル事業」構想
→地域に人を呼び込むためのイベント・仕掛けを実施
→地域の伝統技術・アートの継承に向けた活動
4)自社オリジナルのサスティナブルブランド製品開発
→収益性を目指した事業化に向けて本格稼働
2.脱炭素・エネルギー対応
1)パートナー企業との連携のもと、大手クライアントの要求に対応すべく環境対策を推進
3.現場におけるものづくり技術の継承・発展を想定したアイデア創発人材の育成
ツガワは、中小企業では珍しいといわれている・・・“サスティナブル経営(サスティナブルブランディング)”や“マテリアリティ”について、独自の視点でオリジナリティ溢れる取り組みをしております。
新一万円札の渋沢栄一風に申せば・・・この様な感じになるでしょうか。
『これからの時代は、単なる事業における“価値創造”ではダメ。つまり、“そろばん”だけではいけません。同時に社会における“価値創造”の追及が必須。つまり、“論語”が大変重要になります。ツガワにおける社会価値の創造とは即ち、“地域創生”ということになります。』
脱炭素やエネルギー問題(課題)への対応については、もっと大きな枠組みの中で実行力を上げていかねばなりません。こちらについては、更なる研究とお客様との連携強化が大変重要になって参ります。これらを包括し、ツガワのオリジナリティを高める活動が即ち・・・ツガワオリジナル設定のマテリアリティに基づく、ツガワオリジナルサスティナブル経営であり、サスティナブルブランディングなのです。これら活動や実行により、ツガワの経営のクオリティが格段に上がるものと私は確信しております。
創業70周年だった2023年、100年企業への新たなるスタートを切った2024年、そして・・・様々な新しい取り組みの可能性の兆しをつかみ始める2025年。その大事な大事なこのタイミングで、今日は冒頭から能登半島地震の振り返りやサスティナブル経営などについて話を始めていました。
私が今、何のてらいもなく端的に今の気持ちを表すと以下の通りとなります。これは、ちょうど一年前の能登半島地震への被災地対応の際に気づいていたことなのかもしれません。いや、その遥か前の東日本大震災を経験した辺りからだったのかもしれません。
『これからは、利他の精神で生きる人々と共に仕事がしたい。困った人を助けることがツガワイズムの根幹になければならない。“助け合う”、“分かち合う”ことが最も大事。つまりは、“世のため人のため”の精神があらゆる教育の基本であるということだ。』
そして、もう一つ強烈に思うことがあります。それは・・・・・
『全てのステークホルダーの皆さんに好かれ、愛されるツガワをつくりたい。』
ということ。私(社長)の一番大事な仕事はツガワファンをたくさんたくさんつくること。これまでも、これからも私はその精神で仕事をして参ります。
それでは、年始ということもありますので・・・“10年の計”(ツガワ30年の計の中で最も重要な最初の10年間の計画)において、今年から急ピッチで進めることを以下に。
1.半導体事業へある期間比重を高める
2.ODM事業のクオリティを格段に高める
3.自社製品開発・販売を強力に推進する
4.生産革命を起す(上記2倍の論理を現実化する)
5.ツガワ流DX革命を起す
特に、日本の国策でもある半導体事業が今後最大の日本経済発展のカギとなるタイミングにツガワ30年の計が見事に一致している理由を以下に。
2023年 戦後77年、22世紀まで77年
→ツガワ創業70周年
2024年 最高のスタート年 次(の甲辰)は2084年
→5工場同時立ち上げ、6事業部門を16事業部門へのスタートを切る。
2025年〜 2050年頃まで、半導体が世界を牽引
→ツガワ30年の計の一旦のゴールは2053年になる
世界の半導体マーケットは・・・
2023年 5000億ドル
2030年 1.3兆ドル
2050年 5兆ドル
に急激に成長するとの見通しが。
ツガワ10年の計 2032年度
ツガワ30年の計 2053年度
と見頃に一致!
日本の国策は、自動車と半導体ということは紛れもない事実。
半導体 国産が世界を追い上げる
材料 世界一
装置 世界トップクラス
上記に、“半導体事業へある期間比重を高める”としましたが、半導体事業が永遠に続くとは考えていないながらも、ある期間は比重を高める必要があるとは考えます。ただ、ツガワの可能性は、半導体事業に留まらず無限に広がっております。2025年から、その無限に広がる可能性をどこまで追及していけるかが大事。いや、それが一番大事なことなのかもしれません。
2025年からあらゆる可能性に挑むツガワにどうぞご期待下さい。