“ミッション22”スタート
皆さん、こんにちは。ツガワの駒田です。
日本の・・・特に、日本を長きにわたって牽引してきた日本のモノづくりへの警鐘的記事に愕然としました。1月23日の日本経済新聞からの抜粋を以下に。
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【ものづくり再建 外資主導】
~電機に続き車も、雇用の受け皿に~
台湾電機大手の鴻海(ホンハイ)精密工業が、三菱ふそうトラック・バスと日本で合弁会社をつくる。鴻海主導で電気自動車(EV)バス事業を拡大する。日本勢の競争力が劣る電機業界では、外資勢が生産や開発拠点を取得し、ものづくりの再建を進めてきた。基幹産業である自動車業界でも外資が雇用の受け皿になる動きが出てきた。
「我々は黒子の天才だ。日本で生産する以上できるだけ日本で現地化する。」鴻海でEV事業を担う関潤・最高経営責任者(CSO)は強調した。三菱ふそうバス製造(富山県)の工場で、鴻海が開発するEVバスを生産する。鴻海にとっては、日本での自動車生産の足がかりとなる。新会社の最高経営責任者には三菱ふそう出身者が就く。
日本勢の競争力が低下した電機業界では、外資が業界再編の主役となってきた。特に積極的に動いてきたのが鴻海だ。2016年にシャープを買収後、同社を通じて東芝のパソコン事業やNECのディスプレー子会社などをグループ傘下に収めた。台湾では液晶大手の群創光電(イノラックス)子会社も2025年12月にパイオニアを買収した。ソニーグループはテレビ事業を分離して中国のテレビ大手TCLグループが主導する合弁会社に移管する方針を明らかにしている。
日本の自動車業界は電機業界に比べ国際競争力を維持しているものの、EVや自動運転の分野では米中勢が台頭するなど競争の激化に直面する。米国の高関税政策や保護主義など取り巻く経営環境が様変わりする。
自動車は日本を拠点に世界に輸出して拡大してきたが、適地生産が重要となり国内生産の維持が難しくなりつつある。
・・・中略・・・
スマートフォンやサーバーの受託生産が主力の鴻海は、新たな事業の柱として2019年にEV参入を表明した。すでに台湾市場にはEVバスや常用EVを投入済みで、車の開発・製造を受託するビジネスモデルで海外顧客の開拓を進めている。
EVは世界的に普及が減速しているが、鴻海は競争が激化する今だからこそ、コスト負担を抑えるために大手との水平分業モデルが成立しやすいとみる。
・・・中略・・・
トヨタ自動車は日本のものづくり技術と雇用を維持するために「生産300万台体制」を掲げる。スズキも雇用のために国内100万台の生産を維持する必要があり、軽EV生産は人件費が安いインドではなく日本で行うことを決めた。
日本車メーカーは価格競争力を高めるための海外生産と雇用を維持するための国内生産のバランスに苦心している。鴻海は日本で生産拠点の拡大を狙っており、更なる雇用の受け皿となる可能性がある。
≪製造業の雇用を巡る外資の動き≫
<電機>
☆中国の海璽集団(ハイアール)
旧三洋電機の白物家電事業を買収
☆台湾の鴻海
従業員4万人超のシャープを買収
<半導体>
☆台湾の台湾積体電路製造(TSMC)
熊本に進出し、1700人規模の雇用創出。第2工場建設で3400人規模へ
<自動車>
☆中国の比亜迪(BYD)
金型大手のオギハラの館林工場を取得
☆インドの部品大手マザーサン
ホンダの部品子会社の八千代工業を買収
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台湾、中国勢を中心にして、ここまで日本(国内)のモノづくり業界が海外勢にお世話になっているとは・・・。何か、こう、日本のモノづくりの地殻変動のギシギシという鈍い軋み音が聞こえてくる様です。
また、日本を代表する自動車や電機業界の悲鳴の様なものを感じます。更には、我々を取り巻くモノづくり業界にも間も無くやってくるであろう大きな波の音も聞こえて参ります。
上記の新聞記事ですが・・・その内容に愕然すると共に、私の頭の中では・・・「やはりそうか」という腹にスッと落ちる様なスッキリとした感覚に襲われております。また、企業規模は全く違いますが、ある種同業者でもある鴻海精密工業(ホンハイ)が、あらためて良い手本を示してくれたと実感したのです。ホンハイの様に国を超えたダイナミックな形ではありませんが・・・確かに、昨年あたりから、我々を取り巻くモノづくり業界(お客様やマーケット)で起こる地殻変動(今はまだ小さなものだが)をジワジワと感じておりました。
価格競争力を高めるための海外生産と雇用を維持するための国内生産のバランスに苦心している
のところであります。自動車業界や電機業界(家電など)の様な巨大業界では、台湾・中国勢にお世話になっていることは先にも申し上げましたが・・・その他の我々を取り巻く業界においてはどうでしょうか?そこのところのお手本となるのが本新聞記事の内容になると私は考えます。その他の我々を取り巻く業界の全体的な規模感は、恐らくは自動車業界と電機業界の合算したものより遥かに大きなものであると思われます。
つまり、
価格競争力を高めるための海外生産と雇用を維持するための国内生産のバランスに苦心している
即ち、お客様やマーケットが我々の前にとんでもない規模感で存在していると理解することができます。大きな大きなビジネスチャンスが間も無く本格的に到来するのです。
ただ、ここには重大な問題があります。残念ながら、今のツガワの力では、この巨大なるマーケット(並びにもの凄い数のお客様)のニーズに応えることが困難なのです。もちろん、我々の現段階のレベルでお応えできるマーケットやお客様は存在します。が、それは極めて小さな規模になりますし、その程度のレベルであれば参入障壁が低いので、我々以外にもわんさかとそのマーケットやお客様に多くの会社が群がります。いわば、ぼうぼうに燃えるレッドオーシャンの世界であります。
では、この巨大なるマーケット(並びにもの凄い数のお客様)のニーズにツガワがお応えするには何をどうすれば良いのでしょうか?
その答えは・・・2024年から今日まで粛々と、そして立て続けに行っている構造改革、大型設備投資計画、ブランドメッセージ・・・そして、それらを総括する“ミッション22”という22世紀まで見据えた(少しオーバーですが)取り組みの中にあります。
では、今日は最後に・・・冒頭の新聞記事からの流れから来る、これからツガワグループが何をせねばならないのか?簡単にまとめて終わります。尚、本件は一度や二度の説明では理解できないと思います。今後、様々な場面で情報並びに進捗を発信して参りますので、どうぞご期待下さい。
1.台湾・中国勢のモノづくり
1)日本のモノづくりインフラを巧みに活用
2)大胆で迅速な投資
3)人的資源の増強
2.“ミッション22”とは
1)22のツガワに与えられた使命と果たすべきこと
2)視線は22世紀へ、思いは日本全国へ
3)ツガワは、ステークホルダーのみならず広く世の中の人々に夢をかなえて頂くためのツールでありインフラである。
4)社会課題を未来価値に変えるツガワの具体的な取り組み
3.日本全国に盤石なるモノづくりインフラを整える
1)最先端の社内工場づくり
2)力あるパートナー企業との連携
3)拠点工場づくり
4)サテライト工場づくり
ツガワが、これまでもこれからも日本のモノづくりの重要な一部を担うためには、盤石なるモノづくりインフラの整備が必須となります。“ミッション22”の中でも、特にその部分を最も重要な取り組みとして鋭意進めて参ります。
