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ツガワブログ

混迷する時代の中でツガワの存在意義を考える

皆さん、こんにちは。ツガワの駒田です。
夏祭りが終わり、お盆が明けると・・・東北地方は、それまでの暑さが嘘の様に、一気に秋へと歩を早めます。が、いつの頃からか?そんな日本特有の(日本の様に四季のある国は珍しい)季節感や四季の感覚がここ最近希薄になってきている様な気が致します。この様に、世界でも珍しい四季のハッキリした季節感が、日本や日本人の繊細な感性や他に類を見ない創造性を育んできた様に思うのですが・・・。それが今はもう、此処は亜熱帯地域か?と思う様な暑さが一年のかなりの時期を占める様な国になってしまいました。何となく残念。夏の次ぎは、秋を飛び越えて冬、冬の次ぎは夏といったザックリとした季節感の国になってしまった様です。お盆も終わり、そろそろ涼しくなるであろうことを期待しながら、まだまだ残暑に悩まされる日が続くのではないでしょうか。
 
さてさて、お盆休み前から、世の中は全方位的に怪しい雲行きになって参りました。正に混迷此処に極まるといった様相です。そんな中、世界の動き、市場や事業環境、今後懸念されることなどを踏まえながら、ツガワの存在意義や目指す方向性をあらためて考えてみました。
 
先ずは、最早直近の過去話題になってしまいましたが・・・・・夏季オリンピック・パリ大会が終わりました。あっと言う間に。3年前の東京大会は、コロナ過真っ只中の開催で原則無観客での開催となりましたが、今回は通常大会となり、チケット販売も過去最高だったとのこと。CO2排出量を通常大会の半分にするという名目で、選手村の宿泊施設にエアコンが完備されていなかったとか、食事は基本的にベジタリアン対応ということでタンパク質が足りなかったとか、セーヌ川の水質が今一つ良くなくて問題が多々あったとか・・・。
その一方で、エッフェル塔、ヴェルサイユ宮殿、コンコルド広場などユネスコ世界遺産に指定されている様な場所を惜しげもなく競技会場としたことは流石フランスと思いました。
ただ、東京大会ではコロナ禍での開催、パリ大会ではウクライナやガザ地区で戦争最中の開催には、思うところもありました。しかしながら、選手(一般国民)には罪はありません。与えられた条件下で本当に素晴らしい戦いをしてくれました。日本選手団も大いに頑張り、大活躍でありました。
日本の金メダル数は選手団が目標に掲げた20個に達し、米国、中国に次ぐ世界3位と躍進しました。銀12、銅13と合わせた総数は計45個に上り、金メダル数、総数ともに海外開催のオリンピックでは最多で、前回東京大会に次ぐ歴代2位でありました。立派、立派!!28日からは、パリ・パラリンピックが開催されます。日本選手はもとより、各国選手の活躍がまたまた楽しみであります。

次ぎに少し渋い話を・・・・・
日銀植田総裁の発言であります。一つ目は、4月26日の金融政策決定会合後の記者会見で足元の円安について「基調的な物価上昇率に今のところ大きな影響はない」と発言し、一時、1ドル=160円台と34年ぶりの安値まで円安が進むきっかけとなったこと。円相場を巡り、市場と激しい駆け引きを続けている官邸や財務省内では、相場の恐ろしさを熟知していない発言を警戒する声が拡大。連休明けの5月7日に岸田首相と会談した植田総裁は岸田首相から「市場の受け止め方には十分注意する様に」と釘を刺されたという。
そして二つ目が、7月末に開かれた金融政策決定会合で、日銀は政策金利を0~0.1%から0.25%へ引き上げたこと。このタイミングでの利上げ自体、金融市場の想定外であったが、本当のサプライズ(問題)は会合後の記者会見での植田総裁の発言だった。「(日銀)の経済・物価の見通しが実現すれば、それに応じて、引き続き政策金利を引き上げる。」と述べたこと。つまり、「この(日銀の)平均的な予測通りに日本経済が推移すれば、利上げを続けていく。」という宣言になってしまったこと。これにより、利上げの発動条件のハードルが極端に低くなってしまったのだ。しかも、「過去30年間、超えることのなかった政策金利0.5%という水準を“壁”とは考えていない。」とまで言ってしまったのだ。
私は、経済や金融業界の詳しいメカニズムは分かりません。が、肌感覚として・・・“円高株安”、“円安株高”のイメージを持っており、実体経済が円安による物価高の影響云々を度外視して言わせて貰えば・・・企業経営にとっては余り宜しくないと思える2つの植田総裁の発言でありました。ただ、その後、私なりに情報収集する中で・・・円は1ドル=150円前後に落ち着き、日経平均株価も年末に向けて4万円近くまで回復すると判断。徐々に今回の騒動も収まってくるものと思われます。
 
三つ目に戦争への懸念を少々・・・・・
これは、米国大統領選の行方で多少変わってくるかもしれません。が、ウクライナ戦争とガザ地区での争いが懸念されます。また、台湾有事も少しずつですが現実味を帯びて参りました。大統領選の行方と言ったのは、トランプ大統領になると、NATO、日米安全保障条約、輸入関税などに対するこれまでの発言から想定される自国優先主義により、世界が翻弄されることになると思うからです。ドイツなどは、5年後にはドイツ領へのロシア侵攻もなくはないという危機感を持っている様です。ガザ地区におけるハマスvsイスラエルも、ここに来てイランを巻き込んでややこしいことになっております。
そんな最中の、長崎平和記念式典へのイスラエル不招待を巡り、日本を除くG7すべての国が出席を見送ったことを問題視。これは、もう複雑な利害が絡み合っており、この事態をどう見るかといったところの私の解答はありません。日本の立場は微妙で苦しく、この事態を良いとも悪いとも言えないところに何とも言えない歯痒さがあります。
ただ、個人的な見解になりますが、長崎市長の今回の判断は立派であった。核の無い、戦争の無い平和な世界を志向するという強いメッセージ(宣言)があったのは大変良いことであったと思います。
 
最後に、岸田首相の総裁選からの離脱について・・・・・
8月14日の昼頃、テレビやラジオで“岸田首相が自民総裁選に不出馬”の速報が入りました。岸田首相は記者会見で「自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は私が身を引くことだ」と述べ、来月の自民党総裁選挙に立候補しないことを表明したのです。これによって、新総裁が選出されたあと、総理大臣を退任することになったのです。私が怒りに近いものを感じたのは、その後の総裁選立候補者が10名も次々に我も我もと手を上げてきたこと。特に、茂木や林といった岸田政権を支えていた女房役が手を上げたこと。普通であれば、岸田首相と共に身を引くのが当たり前。18日の日経産業新聞のコラムに以下の様なコメントがありました。
 
『いちばんの目標の日本の国益。日本をより豊かに、より自由に、より安全に、科学技術を発展させて文化が尊重される国にする。そういう国に私なら出来ます、という人が競争する様な総裁選になって欲しい。』
 
全く同感であります。難しいかもしれませんが・・・私利私欲、党利党略に一切捉われることのない、清廉潔白な政治家の出現を切に願っております。
 
 
この様な経営(事業)環境を鑑み・・・ツガワが今、何を考えているのかを下記に。
 
ツガワは、以下のことを会社、社員個々人も肝を据えて考え、実行して参ります。

【ツガワの存在意義、目的・目標は何か?何の為に夢を持つのか?】
 ①真に世の中に役立つモノやコトをつくる
 具体的にどんなモノやコトをつくるかを常に考え行動する
 
②モノ・コトづくりを通して日本を再生させる
 具体的に何をすれば日本再生に寄与することができるかを考え実行する
 
③世界一人を大切にする会社になる
 “夢をカタチにし、未来に夢をつなぐ”ことがツガワの使命である
夢の意味は・・・“夢は持つものではなく持たせるもの”
世界一人を大切にすること即ち、夢のある(夢を持って貰える)会社にするにはどうするかを考え実行する
 
 
【ツガワは何処を見て進むのか?】
 
①敢えて小難しい世界情勢やマーケットを見ない
 
②見るのは、お客様、コンペチタ、自分(ツガワであり個々人)自身
 
③中でも、コンペチタと自身(ツガワであり個々人)の研究・探究が大事。
 
④お客様のニーズを徹底的に研究・探究
 
⑤パートナー企業の力を常に把握する
 
⑥社員の平和と安定の実現
 
当たり前のことばかりですが、ツガワは今一度基本に立ち返り邁進して参ります。

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